gzip

gzipは、GNUフリーソフトウェアの一部として広く使われているファイル圧縮ツールです。gzipを使用すると、 ファイルを圧縮してディスクスペースを節約することができます。また、圧縮されたファイルを転送するときの転送時間も短縮されます。

以下は、gzipの基本的な使用方法とオプションについての説明です。

基本的な使用方法

1. ファイルを圧縮する:

   gzip filename
   

   これにより、filenameがfilename.gzに圧縮されます。

2. ファイルを解凍する:

   gunzip filename.gz
   

   または

   gzip -d filename.gz
   

主なオプション

• -kまたは--keep: 圧縮または解凍後に元のファイルを保持します。

  gzip -k filename
  

• -lまたは--list: 圧縮ファイルの情報を表示します。

  gzip -l filename.gz
  

• -rまたは--recursive: ディレクトリ内のすべてのファイルを再帰的に圧縮します。

  gzip -r directoryname
  

• -vまたは--verbose: 詳細な出力を表示します。

• -fまたは--force: 既存のファイルやディレクトリに対して強制的に圧縮または解凍を行います。

• -c: 圧縮または解凍した内容を標準出力に表示します。これは、ファイルを直接変更せずに内容を確認する場合や、パイプラインで他のコマンドと組み合わせる場合に役立ちます。

了解しました。gzipのより詳細なオプションと、一般的な使用例（レシピ）を以下に示します。

オプション

• -1 〜 -9: 圧縮率を指定します。-1は最速の圧縮を、-9は最も高い圧縮率を意味します。デフォルトは-6です。
• -d または --decompress: 圧縮ファイルを解凍します。
• -t または --test: 圧縮ファイルの整合性をテストします。
• -n または --no-name: 圧縮時にオリジナルのファイル名やタイムスタンプを保存しないようにします。
• -N または --name: 圧縮時にオリジナルのファイル名やタイムスタンプを保存します（デフォルト）。
• -q または --quiet: 警告やエラーメッセージを表示しません。
• -c または --stdout: 圧縮・解凍した内容を標準出力に表示します。

レシピ

1. 特定の圧縮率でファイルを圧縮:

   gzip -9 filename
   

2. 複数のファイルを一度に圧縮:

   gzip file1 file2 file3
   

3. ファイルを圧縮せずに圧縮結果を表示:

   gzip -c filename > filename.gz
   

4. 圧縮ファイルの内容を表示:

   gunzip -c filename.gz
   

5. 圧縮ファイルの整合性を確認:

   gzip -t filename.gz
   

6. 特定のディレクトリ内のすべてのファイルを圧縮:

   gzip -r directoryname
   

7. 圧縮ファイルからオリジナルのファイル名やタイムスタンプを取得:

   gzip -N -d filename.gz
   

これらはgzipの一般的な使用例の一部です。特定の状況やニーズに合わせて、さまざまなオプションを組み合わせることができます。