Skip to content

Mount

Linuxでファイルシステムをマウントする方法は、主に mount コマンドを使用します。以下は一般的な手順といくつかの例です。

1. 基本的なマウント#

  1. マウントポイントを作成します。これは、ファイルシステムがアクセスされるディレクトリです。

    sudo mkdir /mnt/mydrive
    

  2. mount コマンドを使用してデバイスをマウントポイントにマウントします。

    sudo mount /dev/sdX /mnt/mydrive
    
    ここで /dev/sdX はマウントするデバイスの名前(例: /dev/sdb1)です。

2. 自動マウント(fstabを使用)#

  1. /etc/fstab ファイルをエディタで開きます。

    sudo nano /etc/fstab
    

  2. 以下のようなエントリを追加して、起動時に自動的にマウントされるようにします。

    /dev/sdX  /mnt/mydrive  ext4  defaults  0  2
    
    ここで /dev/sdX はデバイスの名前、/mnt/mydrive はマウントポイント、ext4 はファイルシステムのタイプ(この場合はext4)です。

3. その他の例#

  • NTFSフォーマットのデバイスをマウントする場合:

    sudo mount -t ntfs /dev/sdX /mnt/mydrive
    

  • ISOファイルをマウントする場合:

    sudo mount -o loop /path/to/iso/file.iso /mnt/mydrive
    

4. マウントを解除する#

マウントされたファイルシステムを解除するには、umount コマンドを使用します。

sudo umount /mnt/mydrive

注意: すべての操作を行う前に、使用しているデバイスやパーティションの名前を正確に知っておくことが重要です。

lsblkfdisk -l のようなコマンドを使用して、利用可能なデバイスやパーティションをリストアップすることができます。 lsblkfdisk は、Linuxでブロックデバイスやディスクを操作・調査するための便利なコマンドです。以下にそれぞれのコマンドの概要と使用方法を説明します。

1. lsblk (List Block Devices)#

lsblk は、システムに接続されているすべてのブロックデバイスのリストを表示するコマンドです。 このコマンドは、デバイスの階層構造をツリー形式で表示するため、特に便利です。

  • 基本的な使用法:

    lsblk
    

  • より詳細な情報を表示するには、-l オプションを使用します:

    lsblk -l
    

  • さらに、-o オプションを使用して、表示する属性をカスタマイズすることもできます:

    lsblk -o NAME,SIZE,TYPE,FSTYPE,MOUNTPOINT
    

2. fdisk (Disk Partition Manipulation Tool)#

fdisk は、MBR(Master Boot Record)ベースのパーティションテーブルを持つディスクのためのパーティション操作ツールです。 このコマンドは、パーティションの作成、削除、変更などの操作をサポートしています。

  • ディスクのパーティションテーブルを表示するには:

    sudo fdisk -l /dev/sdX
    
    ここで、/dev/sdX はディスクのデバイス名です(例: /dev/sda)。

  • ディスクのパーティションを操作するには、次のコマンドを使用してインタラクティブモードに入ります:

    sudo fdisk /dev/sdX
    

インタラクティブモードでは、いくつかのコマンド(例: m でヘルプを表示、p でパーティションテーブルを表示、n で新しいパーティションを作成、d でパーティションを削除、w で変更を保存して終了など)を使用してディスクを操作することができます。

注意: fdisk コマンドを使用する際は、特にディスクの変更を行う操作には注意が必要です。誤ってデータを失う可能性があります。

これらのコマンドの詳細やその他のオプションについては、man コマンドを使用してマニュアルページを参照することができます(例: man lsblkman fdisk)。

オプション#

以下に、fdisk の一般的なオプションとそれに関連する使用例を示します。

  1. -l: ディスクやパーティションのリストを表示する。 使用例:

    sudo fdisk -l
    

  2. -s [デバイス]: 指定されたデバイスのサイズを表示する。 使用例:

    sudo fdisk -s /dev/sda
    

  3. -b [サイズ]: セクターサイズを指定する。既定値は512バイト。 使用例:

    sudo fdisk -b 4096 -l
    

  4. -u [単位]: 出力の単位を指定する。cylinders または sectors が指定できる。 使用例:

    sudo fdisk -u=sectors -l
    

  5. -C [数]: シリンダーの数を指定する。

  6. -H [数]: ヘッドの数を指定する。

  7. -S [数]: トラック当たりのセクタ数を指定する。

これらのオプションを組み合わせてディスクのジオメトリを指定することもできます。しかし、現代のディスクでは、これらのジオメトリの値は通常は仮想的であり、実際の物理的な配置を反映していないことに注意してください。

使用例#

  1. ディスクのパーティションテーブルを表示:

    sudo fdisk -l /dev/sda
    

  2. ディスクのパーティションを操作:

    sudo fdisk /dev/sda
    
    このコマンドを実行すると、インタラクティブモードに入ります。ここで、さまざまなコマンドを使用してディスクを操作できます。例えば:

  3. m: ヘルプメニューを表示
  4. p: パーティションテーブルを表示
  5. n: 新しいパーティションを作成
  6. d: パーティションを削除
  7. w: 変更をディスクに書き込みて終了
  8. q: 変更を保存せずに終了

Warning

注意: fdisk は強力なツールです。ディスクやパーティションの変更を行う前に、重要なデータのバックアップを取得することを強くおすすめします。